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2018-12

ボイトレ始めました

ちょっと歌う事に興味持って、10月頃から、ボイストレーニング、
いわゆるボイトレを始めてみました。

この前公開した、カノンの歌で、歌入れに挑戦したののも大きい原因の一つで、歌入れに
興味を持ちました。ただ、元々カラオケに行く方ではないし、完全に歌う感覚を忘れて
いました。でも小学生ぐらいまでは歌うのが好きで、楽譜を持っている、好きな曲をよく
歌っていた覚えがあります(ポップスは当時あまり興味なかったので、学校の音楽の
授業で扱われる感じの曲とか)。ただそれも、声変わりしたぐらいを境に、高い声も
出なくなって、歌への興味も失ってしまいましたが。聴いて覚えた好きな曲の
メロディーをピアノで弾くのを良く遊んでやっていたのですが、当時黒鍵がたくさん
出てくる曲は弾けなかったし、調性という概念も分かっていなかったので、弾ける曲は
限られていました。

まぁ、一応幼少の頃ソルフェージュ+ピアノやっていたし、今も音楽しているので、
音感は悪い方ではないと思うので、音程はそんなに問題ない(自分で音外したと分かる)
のですが、歌うには何より発声の仕方、声帯のコントロールが必要になってきます。
歌っている人の中には声帯を鍛える為、ボイトレを行っている人もいる様です。

最終的に、自分の曲を自分で歌入れ出来ればいいなぁなんてたくらみがあったりします。
ただ、歌ってみたみたいな別バージョンで出すかもしれませんけど。
カノンの歌も再挑戦したいですねw

また、コンペ等へ出す曲は、歌が入っているデータ以外は通過率が極端に低い
らしいので、もしも今後またコンペに参加することになった場合、
男性曲なら自分で歌入れする可能性がある事等も考慮しています。

最初は独学でやろうと思いましたが、時間対効果も考えて、ボイトレを教えている所へ、
月2程度でレッスンに通う事にしました。自分は割と、独学よりかはその道の専門家に
習った方が、時間対効果的に高いという考え方してますので。

まぁもちろん歌のプロ目指している訳ではないし、趣味兼ねてやるだけなので、
いつまで続くかは分かりませんが、1年程度を目標に、続けてみるつもりです。
今は基礎の基礎の発声練習をしていたり、自分で決めた課題曲を歌っていると
言った感じですが、意外と声出すのも楽しいですね^^普段仕事であまり喋らない
からかな^^;毎日30分程度を目標に、少しずつ発声練習しています。ただ、実際に
毎日練習は時間的に厳しいし、話さない仕事の人は話す仕事の人よりも、声帯が
普段使われていない為に、訓練が必要なようで、上手くならないまま途中で、
ある時突然辞めるかもしれません。

歌を披露出来る日が来ればいいですねぇ(^^;
まぁ誰も聴きたいなんて人はあまりいないでしょうがw
男性ボカロよりも人間らしく歌う事を目指していますw
気が向いたら、ボイトレの事も記事に書いて行くかも?です。

テーマ:カラオケ - ジャンル:音楽

ポップス作っていきます

ここ数か月、カノン等、対位法ばかり研究していたりしましたが、一度ここら辺で
終了しようかなと思います。まぁクラシック的な作曲は完全に趣味で行っているし、
需要の絶対数が少ないだけに、そういうのが仕事になる事はまず無いと言っていいと
思いますので。クラシック方面はやりたくなった時に、またいつでも再開すれば
いいかなと思います。

副業等、作曲での仕事を意識するなら、世の中の商業分野での需要が比較的高い、
ポップス等を作っていく必要があると思うので、今後そちら方面の研究や作曲等を
中心に行って行こうかなと思います。

まぁ本当はポップスよりか劇半(BGM等)の方が興味があるのですが、正直本職以外で
やるには厳しい世界だと思いますので(仕事の絶対数が少ないので、副業では難しい)。
幸いな事に(?)、ポップス方面も、自分にとって好きか嫌いかで分けるなら、
好きなジャンルです。

作ったポップス曲等は、今後コンペに出す可能性がある事を考え、一般公開は行わない
つもりで、いわゆるストック曲にしておくつもりです。ただ、コンペ向きではない曲、
単純に練習目的で作った曲、気に入っていない曲、コラボ曲、インスト曲等は
今後も公開・投稿していくかもしれません。


また、今までコード理論はコードネームとかを何となく知っている程度で、あまり良く
知りませんでしたが、本格的にかじってみようかと思っています。和声学でも
出てきますが、コード理論で3和音と同様に扱われる、長7の和音、テンションコード等が
正直あまり好きではないのですが(多分前後関係や作風等にもよる)、
研究しているうちに好きになるかもしれないし、今の時代の、世の中で求められている
ポップスを作るなら必要だと思うので、研究しようと思いました。

といっても、それで曲作りが進まないのもいかがなものかとは思うし、クラシック寄りな
物以外のアレンジや、ミックスが自分は得意とはとても言えないので、主にアレンジ・
ミックスに力を入れつつ、研究していきたいところです。それに対位法的な対旋律の
ストリングスアレンジとかは得意分野なのですが、今までそれに頼りっぱなしだった
という面があるので、今後は逆にそれに頼らないアレンジを模索して行こうと思います。

音楽的に言えば、コンペ用の曲よりもこちら等で公開した曲の方が面白いとは
思うのですが、自分の書きたい曲を書くというのは趣味で、自分で好きではなくても、
自分でつまらないと思っても、何よりも求められる物を作るのが仕事だろうなぁと
思います。


という事で、最近は割と頻繁に更新していましたが、ブログの更新ペースも元に戻ると
思われます。(目標は数か月に1度程度?)

そういえば、1曲公開しようと思っていた曲を放置していました。
こちらはそのうち(今年中)に公開予定です。では、よろしくお願いします。

テーマ:音楽的ひとりごと - ジャンル:音楽

東京藝術大学

前回の対位法の書籍紹介で学習フーガの話が出たので、自分が音楽理論を習っていた
先生が通われていた、東京藝術大学(藝大)について書いてみます。
藝大は音楽学部としては日本唯一の国公立の大学で、作曲学部、作曲科としては日本で
一番入るのが難しいと言われています。学科によっては、東京大学よりも入るのが難しい
と言われる事も良くある様です。
作曲科の試験は、大きく分けて、和声、対位法、作曲、その他とあるのですが、対位法は
与えられた数小節の主題を元に、5時間程度で学習フーガを作る試験だったそうです。
その為に、受験生は学習フーガを書けなければならなかったとか。
ただ、2014年に試験内容が変わった事で、今は入学後に学習フーガを行う事に変わった
ようで、現在は、厳格対位法とバッハ様式のコラールの試験に変わっているそうです。
藝大副科の和声の教科書が比較的最近変わったりと、50年以上続いていた内容を
変えるというのは、やはり色々あるんでしょうね。

和声は芸大和声3巻終了後、フランス和声をかなり深く理解している程度のレベル、
作曲は、与えられたモチーフを元に、曲を書く試験らしいです。
モチーフは、数小節程度の旋律だけで、それをソナタ形式の弦楽四重奏にしろとか、
変奏曲にしろとか、○○3重奏+ピアノ編成で書けとか、そんな感じみたいです。

その他はピアノ演奏(バッハの平均律程度)、ソルフェージュ、一般教養(センター試験)、
面接で、受験だけを考えれば、そんなに重要ではない様です。
(ただピアノ演奏やソルフェージュがかなり出来ないと、多分入学後に苦労する)
今は私立の音大の作曲科は、不景気の為かどこも定員割れで、誰でも入れる事もある
と言った状況の様ですが、藝大は、求められるスキルに達していないと定員割れでも
落ちるらしいです。まぁ教えられる先生の元で学んで、受験対策をしっかりとしないと、
独学では99.999%試験に通るのは無理でしょうね。

しかも、試験中楽器は全く触れず、紙と鉛筆だけで解くらしいです。
芸大和声ぐらいまでの和声と、対位法なら、自分も紙と鉛筆だけで
なんとかなるかもしれませんが、フランス和声と作曲は絶対無理ですね…

内容を考えると、やはりかなりハードだなぁと感じます。藝大以外の私立の作曲科は、
藝大に比べればそこまでハードでは無いらしく、作曲科受験は、藝大かそれ以外かという
感じに分かれるそうです(あくまで入試に限った話)。

自分は先生に習っていた頃、和声がかなり出来る方だからという理由で、藝大を
受験しないか、聞かれた、薦められた事がありますが、あと10歳若ければともかく、
それなりの年だったし、お金もないし、ピアノも弾けないし、丁重にお断りましたw

入学時点でクラシックは、本格的で厳格なロマン派ぐらいのソナタ形式の曲を数時間で
書けるぐらいのレベルに達していないと厳しいみたいです。そして入学後は現代音楽を
中心に行うらしく、現代音楽にあまり興味のない自分は、その時点で興味が湧かないのも
確かだったのですが。

大人になってから挑戦する人も普通にいる様ですが、小さい頃からピアノを習っていて、
それなりの音楽の環境や親の経済状況が恵まれていないと、現役や1浪2浪では
まず入れない、厳しい所だなぁと改めて感じます。
実際に現役で入る方が少ない様で、先生は1浪だったそうです。

自分は特に受験する気もありませんが、音楽理論の習得は、自分にとって作曲するのと
同じ様な楽しみ、趣味でやっていて、藝大受験で通じるぐらいの技術の習得が最終目標
だったりします。そういえば、和声対位法は割と研究していますが、作曲、いわゆる
楽式論的な方面に関しては全く進歩無しですね。こちらも手を出して行きたいなぁとは
思っているのですが、これがなかなか曲者で、ピアノ初心者レベルで、クラシックに
あまり馴染みが無い自分には、最も敷居が高かったりします。
それに、和声や対位法はポピュラーでも応用が効きますが、楽式論な方面ではなかなか
ポピュラーでの応用が難しかったりするという面もあったりします。
(それもジャンル次第でしょうけど)

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

対位法の書籍の紹介等

前回の和声の書籍に続き、今回は対位法関連の書籍の紹介です。

■厳格対位法 第2版 パリ音楽院の方式による
山口博史(著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%B3%E6%A0%BC%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E3%83%91%E3%83%AA%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%99%A2%E3%81%AE%E6%96%B9%E5%BC%8F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B-%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%8D%9A%E5%8F%B2/dp/4276105455/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1543316148&sr=1-3&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95

対位法の実習書の類の本ですね。割と最近出版された本(2012年)で、文章が
読みやすいし、分かりやすく整理されているので、今から対位法の実習を行うなら、
これが一番お勧めの本です。
自分は対位法を習っている時、3声の対位法はこちらを使って行いました。
今度それ以上を実施するとしても、この本をベースにすると思います。
全くの初心者では無くて、対位法の課題を実習したことがある、対位法がどんなものか
分かっている以上の方には、お勧めです。


■対位法
ノエル=ギャロン (著),マルセル・ビッチュ(著),矢代秋雄 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E3%83%8E%E3%82%A8%E3%83%AB-%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%B3/dp/4276105625/ref=sr_1_9?s=books&ie=UTF8&qid=1539306353&sr=1-9&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95

上の厳格対位法の本を作る際に参考にされたという様な本で、割と似た構成に
なっています。この本は何よりも、他の本より実施例が美しく、その為だけに買っても
いいかもしれないぐらいです。本の構成は、説明と実施例がはっきりと分かれていて、
初学者向きではないと思いますが、必要なことがまとめられているので、ある程度
分かっている人なら使いやすいタイプです。


■二声対位法
池内友次郎(著)
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%8C%E5%A3%B0%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95-%E6%B1%A0%E5%86%85-%E5%8F%8B%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4276105226/ref=sr_1_6?s=books&ie=UTF8&qid=1539306353&sr=1-6&keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95

自分は対位法を習っている時、2声の対位法はこちらを使っていました。
この本は、1965年出版と古く、旧字体が使われている程は古くないですが、現在では
まずしないような言葉の独特な言い回しがされているので、何よりも日本語の読解に
苦労します。芸大和声でもこの本の著者が参加していて、芸大和声はとても
読みやすいのに、なんでなんでしょうね…ただ、書かれている事は非常に細かいし、
譜例も豊富なので、2声の対位法をしっかりやりたいという人にはお勧めです。

ちなみに、同じ著者による、この本の続編とも言える、3声-8声対位法の書籍も
存在するのですが、絶版です。需要がかなり少ない為、対位法、
というかクラシック関連の作曲系の書籍は絶版が多いです^^;


■学習追走曲
池内友次郎(著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%BF%BD%E8%B5%B0%E6%9B%B2-1977%E5%B9%B4-%E6%B1%A0%E5%86%85-%E5%8F%8B%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/B000J8VGBA/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1539310293&sr=1-1&keywords=%E5%AD%A6%E7%BF%92%E8%BF%BD%E8%B5%B0%E6%9B%B2

上に書いた2声対位法、3声-8声対位法と同じ著者による書籍ですが、こちらも絶版です。
この学習追走曲は、日本で学習フーガを作ろうと思ったときに、まず間違いない程
使われる本です。というか、日本で学習フーガ=この本使って研究しました、みたいな
構図にもなるかもしれません。和声と言えば、芸大和声が一番使われていますが、
フーガと言えば、この学習追走曲が使われるという感じでしょうか。

この書籍はやはり何よりも、上記2冊と同じ著者の本の為、日本語の読解に苦労します^^;
もともとの内容が難しいので、読みやすければ、もっと理解しやすいかも
しれないのですが…譜例から内容を理解しろという事でしょうか。もちろん、音大の
作曲科出身の人ならほぼ使ったことがあると思われるぐらいの本なので、内容自体は
とても充実しています。一応、芸大和声3巻終了後に、取り掛かれるような内容に
なっています。(というか芸大和声3巻の最後の辺りは、少しフーガっぽかったりする
様な内容になっている)

この書籍、現在入手は困難ですが、ヤフオク等にたまに出ています。
(以前見た時は落札金額50000円ぐらいでした^^;定価当時約3000円)
音大の図書館で貸出を行っている所もあるので、近くにあれば借りれるかもしれません。
自分は昔一時期、年会費を払えば、部外者の一般人でも入れる、音大の図書館に
通っていた事があって、この本も借りた事があります。また、その道の方に学習フーガを
作りたいと習いに行けば、入手法が存在しないので、仕方なく、コピーさせてくれる
かもしれません。学習フーガを学ぶ必要がある音大の作曲科の学生等は、
恐らく仕方なくコピーを使用していると思われます。

自分は途中まで人に見てもらいながら行っていましたが、
諸事情が重なって、途中で辞めてしまいました。いつか続きを再開したいですね。


■バッハ様式によるコラール技法: 課題集と60の範例付き
小鍛治邦隆(著),林達也(著),山口博史(著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E6%A7%98%E5%BC%8F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%8A%80%E6%B3%95-%E8%AA%B2%E9%A1%8C%E9%9B%86%E3%81%A860%E3%81%AE%E7%AF%84%E4%BE%8B%E4%BB%98%E3%81%8D-%E5%B0%8F%E9%8D%9B%E6%B2%BB-%E9%82%A6%E9%9A%86/dp/4276106060/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1540961571&sr=8-1&keywords=%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB

前回紹介した新しい和声や、今回紹介した厳格対位法の著者の方も参加している本です。
純粋な厳格対位法を学んだだけでは、不十分すぎてバッハに近づく事は出来ませんが、
バッハのコラール集は対位法と和声学の橋渡し的な役割をする曲集としても、
重視されている様です。
この本はそのバッハのコラール集を研究する為に役立つ、珍しい本となっています。
自分は少しこの本で研究しようとしましたが、結局ほとんど行っていません^^;
この本を実施するには、どちらにしてもバッハのコラール集を研究する必要があります。
バッハのコラール集は楽譜もCDも出ていて、比較的簡単に入手できます。ただ自分は、

楽譜を買う→難しくて弾けない
CDを買う→371曲もあって、楽譜とCDで順番が一致していないので、
どれがどの曲か分からない、さらにCDは歌唱の為か、移調されていた
という感じで、実施を諦めました^^;
バッハのコラール集好きな方なら良さそうですが、それだったら和声課題の方が
好きな曲が多いので、いいやと自分はなってしまいました。


他にも書籍はたくさん持ってますが、ここら辺にしておきます。
まぁどうせこんな記事の需要も少なさそうですのでw

音楽理論書の書籍に興味があれば、古いものはともかく、最近のものなら
Amazonで以下の様に検索すればたくさん出てくると思います。
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E5%AF%BE%E4%BD%8D%E6%B3%95

最近出版された「モードからフーガまで 実践!しっかり学べる対位法」という本も
買うだけ買ったのですが、まだ読んでいません(笑)


まとめると、個人的なおすすめの書籍は以下の感じかなと思います。

・和声学…和声―理論と実習(本格的にやりたい方向き)
       作曲法サポートページ(それなりに深くやりたい方向き)
・対位法…厳格対位法 第2版 パリ音楽院の方式による(初心者以上向き)
・学習フーガ…学習追走曲(入手困難、玄人向け)

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

和声学の書籍の紹介等

自分は音楽理論関係の書籍を多数所持していますが、その一部をちょっと簡単に2回に
分けて紹介してみます。実際はもっと持っていますが、とりあえず和声学と対位法関連の
有名な書籍だけです。持っていてもちょっと読んだだけ、あるいは買っておきながら、
積んであるだけ(笑)という書籍もかなり多いのですが、実習したのか、していないのか
等もコメントしておきます。実は音楽理論書収集も趣味だったりしますw
簡単な紹介程度なので、詳しくはリンクしている、Amazonページのレビュー等や
他のサイトの情報の方が参考になるかもしれません。

今回は、和声学関連の書籍です。

■和声―理論と実習
池内友次郎(著),島岡譲(著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E5%A3%B0%E2%80%95%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%BF%92-3-%E6%B1%A0%E5%86%85-%E5%8F%8B%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4276102073/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1539310371&sr=1-4&keywords=%E6%B1%A0%E5%86%85%E5%8F%8B%E6%AC%A1%E9%83%8E

和声の本と言ったら、まずお勧めなのがこの本です。通称、芸大和声、芸和等と呼ばれ、
日本で最も有名な和声学書で、全部で3巻+実施例集1巻の全4巻から成っています。
音大では、作曲科以外の学科でも、授業で使用したりすることも多い様で、音大関係者、
出身者等は多くの人が知っていると思われます。和声学のデファクトスタンダード、
代名詞にもなっている本です。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン辺りの時代の
古典的な和音の響き、扱い方が一通り学べます。和音記号に芸大和声独自のものを
使っており、海外では通じない等、たまにそれに対する批判も見かけますが、個人的には
とても合理的で、分かりやすいと思います。日本でならその和音記号でかなり通じるし、
困る事はないと思います。

問題は、習得に非常に時間がかかるという事でしょうか。取り組める時間、始めた時点
での音楽経験や理解度等、人によっても、かなり進捗速度は変わるでしょうが、
本気でやるなら、一般的に3年程度は覚悟しておいた方が良いと思われます。
趣味の人や、和声学にそこまで興味がない人は、他の本でもいいかもしれません。

芸大和声は独学でもある程度理解出来る様に、分かりやすい内容にはなっていますが、
本当に習得したいなら、誰かに見てもらう事をお勧めします。大事なのに書かれていない
事があったり、恐らく独学では気付けない事が多いので。ちなみに、自分は独学で
1回3巻の中盤入ったぐらいまでを行った後、再度1から全部の課題を見てもらいながら
やったので、全部で2回やるという、相当変わった人になっています(笑)

自分で良ければ、メールで課題の添削を行いますので、興味があれば連絡下さい(^^)/

ちなみに、自分は持っていませんが、以下の総合和声という、和声学の教科書として
よく使われる、芸大和声の次ぐらいに有名な本もあるようです。
https://www.amazon.co.jp/%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%92%8C%E5%A3%B0%E2%80%95%E5%AE%9F%E6%8A%80%E3%83%BB%E5%88%86%E6%9E%90%E3%83%BB%E5%8E%9F%E7%90%86-%E5%B3%B6%E5%B2%A1-%E8%AD%B2/dp/4276102332


■新しい和声──理論と聴感覚の統合
林達也(著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%92%8C%E5%A3%B0%E2%94%80%E2%94%80%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E8%81%B4%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%AE%E7%B5%B1%E5%90%88-%E6%9E%97%E9%81%94%E4%B9%9F/dp/4865591206/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1539319712&sr=1-1&keywords=%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%92%8C%E5%A3%B0

2015年に出版された本で、この世界ではかなり新しい書籍です。東京藝術大学
(音楽学部)の、作曲科以外のピアノ科等では、それまで集団授業で上の芸大和声を
使用していたらしいのですが、その授業の本が2015年に、この新しい和声に変わる
という事で、一時期話題になりました。ちなみに、藝大の作曲科は入学時点で和声学を
ある程度極めるぐらいのレベルになっていないとそもそも入学出来ないので、
もちろん授業では和声学書等は使用しない様です。

この本の最大の特徴は、芸大和声で使用していた和音記号を廃止し、数字付低音を
採用しているという事でしょうか。ただ、数字付低音を学びたい人にはいいかも
しれませんが、芸大和声式の和音記号に慣れている自分からすると、やはり分かり難く
感じます。少し目を通したぐらいなのですが、実施例等も豊富で、どちらかというと
本気で和声を学びたい人向けの内容だとは思います。

ただ、それだったらページ数も多く、芸大和声の方が詳しいし、結局の所、中途半端に
なっている様な気がします。作曲科の受験生も、今まで通り芸大和声を使用している
様です。自分も少し読んで、結局お蔵入りしたままにですw
読んだら新しい発見があるのかも…?


■Henri Challan(アンリシャラン) 380の和声課題集
https://www.academia-music.com/products/list?name=Challan
こちらは、いわゆるフランス和声と呼ばれる和声学を、一から実習する為の書籍で、
全部で問題集10巻、実施例集10巻、9巻と10巻のみヒント集2巻で、全部で22巻から
なっています。書籍と言っても、理論書ではなく、実習書、問題集の類の本です。
恐らく独学を想定されていないと思われる本で、フランス語で書かれていますが、
実習にはあまり関係無いでしょう^^;芸大和声よりも課題が美しいと、その道の人には
有名です。芸大和声を終えられている方なら、重要になって来る7巻辺りから入る事も
多い様です。ただ、課題がかなり難しいので、芸大和声が終わっているぐらいの和声の
実力が無いと、自力で音楽的な実施をしつつ解いていくのは困難に思えます。
自分も以前先生に実施を見てもらいながら行いましたが、自力での実施は困難だったので、
通常、バスやソプラノ課題として解く所を、両外声課題として実施しました。このシャランの
380の課題の後にも、もっと高度なフランス和声課題はいくらでもあるので、更に極めたい
人はいくらでも出来る事はありますね。まぁその道の専門家以外触れる事も無いと
思われるので、簡単な紹介だけにしておきます。

ちなみに、ここでリンクを張った、アカデミアミュージックは、ネットで海外から楽譜等を輸入
出来るショップとしては恐らく最も有名なサイトです。まぁ自分は使った事はないのですが^^;


■作曲法サポートページ
一ノ瀬武志(著)
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007711/
本の書籍ではないのですが、こちらも関連して紹介です。インターネットの日本語では、
恐らくクラシック系の理論として最も充実していると思われるサイトです。
音楽の読み物に和声学や対位法、作曲法等、色々と役立つことが書かれています。本を
買う程ではないけど、作曲や和声や対位法を勉強したい等の方々に、非常にお勧めです。
内容も多いので、本気でやるには、かなり時間もかかり、1年以上かかるかもしれません。
ただ、もしも本気で取り組めば、確実に実力がUPするでしょう。
全く作曲をしたことのない作曲初心者から、中級者までお勧めです。
和声は要点をまとめられており、オリジナルの和音記号を使われています。
課題としては全部で62課題あって美しいです。(芸大和声は全部で約300課題以上)

自分も作曲を始めた頃~芸大和声を使用する頃まで、とてもお世話になりました。
対位法もこのサイトで随分とお世話になったものです。自分が通い出した頃は、
まだ和声学も対位法のコンテンツも無かった、あるいは作成途中でした。
メロディーなんて鼻歌でも思いつかない、どうやって作ればいいのか、何も
分からなかった自分が、このサイトのやり方に従ったら、メロディーらしきものが
出来て、感動した覚えがあります。また、音楽理論に興味を持つきっかけにもなって、
自分にとってはとてもとても感謝しているサイトです。このサイトがなかったら
間違いなく、自分は作曲なんてしてなかったでしょうね。昔は掲示板等もあって、
盛り上がっていた時代もありました。もうXX年も前の話ですね^^;

そういえば、書いていて思い出しましたが、このサイトの作曲や和声の課題を実施した
ページを昔作っていました。相当昔に行った実施なので、今からしたら出来が酷いですが、
一応リンクを張っておきます。あまり参考にはならないかもしれません^^;
当時はそれなりに出来ていたつもりですが、やはり今聞くと粗、突っ込み所が目立ちますね。
聴いただけで、ここをこうすれば良いのにとか、いくらでも浮かびます。
http://null.pv.land.to/Html/PracticeMain.html

作曲法5.01の方は、普通の3部形式の主旋律+ピアノ伴奏の曲が3曲あるので、
まだ聞いた事が無い方はぜひ聞いてみて下さい^^/最後だけは気合いを入れたのか、
他よりかは割と出来は良い方だと思います。このサイトの内容に従って本気で
勉強すれば、独学でこれぐらいの曲は苦労せずに作れるようになるかもしれません。


このサイトの著者の一ノ瀬武志氏の曲が好きで、今でもたまに聴いたりします。
当時より公開されている曲が大幅削減されてしまったのが個人的に残念だったりします^^;

次回は対位法の書籍です。


テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

新曲"「We Will Rock You」の主題による変奏曲風エチュード"公開



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Var.:時間  ~特徴
 00:約00:01~主題提示部
 01:約00:06~主題に和声付け(ホ短調)
 02:約00:12~主題をそのままバスへ、ソプラノは2拍3連符の自由旋律
 03:約00:18~4分音符主体の変奏旋律、左手は2分3連譜
 04:約00:27~1つ前の変奏旋律をバスへ、ソプラノは8分音符の自由旋律
 05:約00:36~付点2分音符を使用した変奏旋律、バスは8分音符の自由旋律
 06:約00:45~3拍子化、8分音符の変奏旋律
 07:約00:52~3拍子、1つ前の変奏旋律をそのままバスへ
 08:約00:58~2拍3連符主体のアルペジオ変奏
 09:約01:04~2拍3連符の変奏旋律+和音
 10:約01:10~1拍3連符の変奏旋律、左手にも主題あり
 11:約01:15~オクターブ重ねた主題、左手は1拍3連符主体のアルペジオ伴奏
 12:約01:22~主題を反行させた感じの変奏旋律+両手で1拍3連符主体の
            アルペジオ伴奏で、経過的な転調
 13:約01:28~ロ短調で主題に和声付け、バスは8分音符の自由旋律
 14:約01:34~主題の長さを半分にしたモチーフを使用して、
            半小節遅れによる8度と8度のソプラノから始まる3声のカノン変奏
 15:約01:43~主題の長さを半分にした旋律を使用して、
            1小節遅れによる4度と7度のバスから始まる3声のカノン変奏
 16:約01:54~主題の長さを4分の1にしたモチーフを使用した変奏旋律
            主題の4音だけ、長さが2倍で中声にも登場
 17:約01:59~1つ前の変奏旋律を元に、2声の5度のカノン変奏
 18:約02:05~1つ前のカノンを元に、少し変えて上下オクターブで重ねた変奏
 19:約02:11~ニ長調で、最初4音(2小節)は主題そのままの変奏旋律
            (パッヘルベルのカノン風の旋律)
 20:約02:17~1つ前の変奏旋律を2倍の長さでバスへ、
            パッヘルベルのカノンの旋律を乗せた変奏
 21:約02:31~主題の長さを2倍にした変奏旋律、左手は16分音符
 22:約02:39~1つ前の変奏旋律をバスへ、ソプラノは16分音符の自由旋律
 23:約02:48~Var.17の変奏旋律を2倍の長さにした変奏+16分音符での
            アルペジオ+8分音符のオクターブバス
 24:約03:00~倚音+繋留音でシンコペーションを使用した変奏旋律
 25:約03:06~1つ前の変奏旋律を2倍の長さでバスへ、和声を大幅変更
 26:約03:14~主題を2倍の長さにしたものを変奏して、
            自由な3声の対位法風な変奏
 27:約03:23~1つ前の変奏旋律をバスへ、1つ前のバスを1オクターブ上げた変奏
 28:約03:32~1拍3連符のアルペジオ変奏、バスは自由旋律
 29:約03:41~繋留音を使用した変奏旋律、左手は16分音符のアルペジオ伴奏
 30:約03:50~主題再現部、上下オクターブで重ねてフィナーレ変奏
--------------------------------------------------------------------------------


今回は「We will rock you」のサビのメロディーを主題として、ピアノを使った
変奏曲風な曲に挑戦してみました。これはOK Musicのトロフェンさんの所で行われていた
「We will rock you 参加者大募集」の企画を見て、少し興味を持ちました。
ただ自分は直接参加しないけど、別アレンジとして出して、祭りを盛り上げるのに
参加しようかなと思って、その為の曲として作りました。

「We will rock you」は有名なイギリスのロックバンド、クイーンのとても有名な曲で、
TV等、どこかで聞いた事があって、知っているという人が多いと思います。
知らない方は、原曲がYoutubeで聴けると思います。
自分は当初リズムとサビのメロディーぐらいしか覚えていなかったのですが、だったら
そのシンプルなサビのメロディーを使って、多分誰もやらないであろう、変奏曲風な曲
として挑戦してみようと思って作った曲です。

変奏曲について全く知らない方は、いつもの通り、wikipedia参照して下さいw
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2
簡単に言うと、主題が色々な形を変えたりしながら出てきて、1つの曲が出来ている…
という感じの曲です。クラシック的な作曲をするなら、変奏曲はある意味避けては
通れない分野かもしれません。変奏曲自体は作らなくても、変奏、モチーフの活用と
いう部分はクラシック的な作曲ではある意味必須の部分とも言えるかもしれないので…


この曲の原曲は和音らしい和音が一切ついていない曲だし、サビがシンプルなだけに、
割と変奏曲に向いているかなと思いました。変奏曲は主題が8小節以上の長さが普通だと
思うのですが、この曲は主題に当たるサビが4小節と短いので、長さの割に、全部で
30変奏と変奏の数だけは多くなりました。また、変奏曲では変奏毎に完全終止する事が
多い気がするのですが、この曲は主題が短すぎるので、完全終止すると細切れみたいに
なってしまいそうな気がしたので、半終止で次の変奏に入っている場所が多いです。

今回割と原曲重視な変奏がメインで、旋律的な変奏を主として行っています。その為、
クラシックの変奏曲ではあまりやらないのかもしれませんが、この曲は原曲ほぼ
そのままの形で主題が出てくることも結構あります。また、原曲はズンズンチャという
リズムが特徴的なので、そこは原曲の雰囲気を残す為、そのまま残していたり、
変奏に合わせて2倍にしたり、拍子を変えただけだったりして出てきます。

今回も動画は一応楽譜付きですが、無駄に画面を占有してしまうので、
リズム譜は載せていません。また、動画は一部下の方の音符が隠れてしまって、
見えない所もありますが、オクターブ重ねていたりする所とかがほとんどで、
見えなくても問題ない所だけのつもりです。それと一部上手く楽譜に出来なかったので、
表示が少しおかしい所もあります。


この手の曲は、変奏曲を聴き慣れている人は問題なく聴けるかもしれませんが、あまり
聴いた事が無い人だと、意味が分からない曲になりかねないと思うので、一応説明した
表を作って、上に乗せておきました。まぁ自分にしか分からないかもしれない、ただの
メモだったりしますが^^;書いてある事も、分かりやすくする為に細かい事は書いていない
所もあるので、あまり正確では無かったりします。実際には楽譜と音源が全てですね。

どちらにしろ1回聴くだけだと良く分からないうちに終わってしまうかもしれません…
まぁ変奏曲というジャンル自体そういう部分は少なからずあるかもしれませんが、
この曲は主題が短い分、特に切り替わりが早いので…


変奏曲は以前1度だけ挑戦したことがあるのですが、未完成のまま放置となっています^^;
今回初めて完成させた変奏曲風な曲だけに、あまり変奏曲っぽいとは言えないかも
しれませんし(だから風と付いているのですがw)、正直出来が微妙な面もあるかも
しれませんが、習作という事でよろしくお願いします。そもそもポピュラーっぽいアレンジ
している部分があったりと、クラシック風とは言えないかも知れませんね。好きな変奏曲は
2曲しか無い、というかそれ以外はまともに聴いた事が無いもので…

以前公開した2声や3声のカノンエチュードもそうですが、エチュードには練習曲という
意味だけでは無くて、習作という意味もある様で、色々と使えていいですねw

エチュードと言えば、曲は一応手の届く範囲で、ピアノで実際に弾けるように作った
つもりですが、かなり速いうえ、16部音符がたくさん出てくるので、実際に演奏
出来るかは未知数だったりします^^;自分は元の10分の1のテンポでも弾けませんが、
それぐらいだったら弾ける人はいるかもしれませんね。
もし人間の手の動きでここを弾くのは物理的に無理だ等の情報があれば、教えて下さい。
ピアノ初心者の人間がなんとなくで作っているので、弾きやすい、弾きたくなる様な
タイプの曲ではないと思います。打ち込みも5時間ぐらいかけて自分ではそこそこ
頑張ったつもりですが、シンセ音で機械的な音楽としてやった方が良かったかもしれません。


今年初めてこの長さ(約160小節程度)の長い曲を作った気がしますが、今年はもう
この長さでは作らないでしょうw8分音符より細かい音符とか、3連符とか、3拍子とか、
パーカッションを使ったのも今年初めてだったりします。
と書いていて、全然今年は(今年も?)作品を作っていない事に今気づきましたw


それでは、少し変わったタイプの曲かもしれませんが、是非お聞き頂ければと思います。
OK Musicでは他の方が色々とアレンジされたりしていると思うので、
他の方のアレンジを聞いてみるのも面白いかもしれませんね^^
自分のOK Musicの公開ページは以下です。
https://creators.okmusic.jp/#!/works/88083

ちなみに、一応パーカッションを抜いたピアノのみの音源も以下に公開しています。
こちらの方がピアノ曲っぽいですね(当たり前ですがw)
両方聞かれた方は、どちらが良いと思うか、是非教えて下さいw
ではでは、楽しんで頂ければ幸いです。




テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

対位法で言う所の良い旋律とは

対位法の課題で、上手い課題の実施、良い旋律というのはどういう事か、書いてみます。
あくまで対位法の課題だけの話で、実際の曲の話ではありません。

①順次進行が基本で、適度に跳躍進行が含まれる
②山型と谷型ありで、頂点がある
③定旋律に対して、反行を多用している
④似た音型は使用しない


①ですが、順次進行は対位法の最も基本ともいえる所で、何よりも重要になっています。
正確に調べた事はありませんので、感覚的な話ですが、曲の7割程度は順次進行でも
良いように思います。つまり、特に経過音や、刺繍音を中心に書くという事ですね。

ただ、あまりにも順次進行ばかりだと、単調でつまらない旋律になってしまうので、
適度に跳躍進行を使用します。分散和音は跳躍時に使用しますが、使い方と本によっては、
禁止されている事もあります。
例えば、Cのコードで、ド→ミ→ソと連続して上方向に進むこと自体がNG。ド→ソ→ミと
上がって下がる形ならOK等とする本もあります。ド→ソ→ファ→ミと、上がったら
順次進行で下がるのが対位法的には魅力のある書き方だと思います。まぁ前後関係、
曲の全体の旋律線のバランスに左右されるので、ここだけだとなんとも言えませんが…
順次進行を行えば、"線"が出来ます。これを"旋律線"と呼んだりするわけで、分散和音
ばかりだと線にならず、点になってしまうので、対位法の課題では、連続して
跳躍するのが3回までとか、本によって色々と制限があったりします。


②ですが、①とも関係していますが、順次進行をすれば、山型と谷型のどちらかに
なる訳ですが、同じ音付近を行ったり来たりとうろつくのは退屈になってしまう為に、
対位法ではNGになっています。それで、頂点、最高音及び最低音、クライマックスを
作った方が面白い旋律になると考えられています。
本によっては、頂点は曲中、それぞれ一度だけ使われるのが良い、跳躍して頂点に
入るのが良い等と言っている本もあります。また、順次進行が良いと言っても、
上行ばかり、下行ばかりの曲だと、やはり退屈になってしまうので、
山あり谷ありのバランスの良い旋律が良いと思われます。


③ですが、対位法では声部の独立性を重んじるので、独立した声部になる方法が
使われます。3度や6度というのは、正にそれで、溶け合わずに良い響きを生み出します。
連続8度等が禁止されているのも、独立性が失われるからですね。

独立した声部になる為に、分かりやすいのは、リズム的に発音のタイミングがずれる事
だと思いますが、それを使った分かりやすい例が、移勢対位法で、まさに繋留音は
発音をずらして、不協和音の緊張感がある状態→解決する事によって、独立性を高める、
対位法で最高の方法だと思います。

発音タイミングをずらす事自体はそれほど難しくなく、華麗対位法等で行うのですが、
同じタイミングで発音する必要は必ず出てくる、というか同じタイミングで発音する事の
方が多いぐらいな為、独立性を高めるには、反行で動くという事が大事になってきます。
片方が上へ行けばもう片方は下へ、片方が下へ行けば、もう片方は上へという感じです。
平行して動くのも、駄目ではなく、曲中使う必要は出てくるものですが、独立性という
点では次第点なので、本によって平行で動いて良いのは連続して3回まで等と、
決まっていたりします。斜行も良いです。というか、リズム的にずれるというのは、
片方の声部が斜行しているとも言えるので…


④ですが、これはあくまで訓練という事を重視した、対位法の課題としてなのですが、
似た音型、繰り返し等を感じさせるような旋律はNGになっています。似た音型等も
課題を解く際に使って良いのなら、ある意味楽で、課題は解きやすくなるのですが、
より厳しい条件を付けた、訓練の為に禁止されています。
自分は昔対位法を習っていた頃、これらをバシバシと指摘されました。

これは、より厳しい条件で書く、厳しい条件で魅力的な旋律を作ることが出来る
のならば、その制約、足かせを外したとき、より魅力的な旋律、曲を書く事が出来る
という様な精神に乗っ取ったものだと思います。
この精神は和声学でも同様なのですが、スポーツ選手が筋トレをする時に、
重い器具をあえて付けて、ハードなトレーニングするみたいなイメージですね。

実際の曲では、モチーフや部分動機と呼ばれる様な、似た音型、繰り返し等は普通に
使われるし、場合によっては望ましい事も多かったりします。ただそれをしたら、
多彩な旋律を作るという、対位法の訓練にならないので、色々と禁止されていたりします。


最後に、何より重要なのは、1曲の旋律線の全体のバランス感覚だと思います。
これはたくさん書いたり、実施例をたくさん研究したり、弾いたりして、
身に着けるしかないかなと思っています。

もちろん知識として知っていて、頭で分かっていても、作れないと意味がないので、
対位法の実習を行って、経験を積む事が重要になってきます。


最後に、以前作った2声のカノンから、1曲を例として以下に譜面を載せておきます。
8分音符が10個も連続して使われていたり、対位法の課題としては少々問題は
ありますが、"線"としての対位法と見れば割と良く出来た曲だと思います。

最高音は2回出てきますが、どちらも跳躍で入っていて、1つ目の方は
以後順次下行していきます。跳躍回数は6/30回、順次進行は24/30回で、
この曲だと8割が順次進行ですね。自分的にはこれでバランスが良い旋律に感じるので、
これぐらいでも大丈夫だと思います。良い旋律を書くと、赤線の様に、
旋律"線"が出来上がって、視覚的にもグラフ的に綺麗に見える線が出来るのでは
ないかと思います。
2声のカノンエチュードの2つ目の曲
P.S.
実は、以前公開した2声と3声のカノンエチュードで、何度のカノンと書いたのですが、
その度数の数え方が間違っていたことに気が付きました^^;もう今更なので、
修正はしませんが、音程関係が以下の様に逆になっている物がいくつかあります。
2度->7度
3度->6度
4度->5度
5度->4度
6度->3度
7度->2度
上で紹介したのも2度のカノンではなくて、7度のカノンですね。
ソで先行声部が始まって、ラで後続声部が始まるから2度だろうと数えていました。
上がソで、下がラなので、7度の関係ですね。純粋に音程を数えれば良かったのですが、
変な数え方をしていました^^;失礼しました。実際は14度の関係になっていますが、
交叉せずにバスを1オクターブ上げて7度にする事も事も可能です。
まぁ誰も気にも止めないと思われますがw、楽典レベルの誤りでした。

ついでに、連続7度はあまり使いたくないみたいな事を3声のカノンの所で書きましたが、
曲中思いっきり使ってましたwまぁ使用するのは場合によりけりでしょうかw


ちなみに、新曲、というかアレンジ曲?は早ければ来週前半にも公開予定です。
恐らく人を選ぶタイプの曲だと思いますが、一応対位法とか、クラシカルな要素も
入った曲です。約150小節ぐらいで、今年作った中では一番長いです。
そちらもよろしくお願いします。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

対位法の実習の中でどれが重要か

実習を重視するタイプの対位法の理論書は、本によってやり方が色々と異なると
思いますが、ここでは定旋律が用意されて、全音符→2分音符対位法→4分音符対位法→
移勢対位法→華麗対位法等と進んでいくタイプを想定して書いています。

対位法で一番重要なのは、恐らく2声の普通の対位法、つまり定旋律+旋律の形だと
思います。3声、4声、それ以上と声部が増えて行った時、その声部に書かれる旋律が、
2声の対位法で書いた旋律よりも良い旋律が書けるとは思えないので、2声の対位法の
時点で、書ける旋律の魅力を最大限上昇させておく必要があるのではと思います。
声部が増えるとそれだけ難しくなる為、2声で上手く書けないのに、3声で上手く書ける
わけがないという事ですね。

自分も昔独学でやっていたので経験があって、分かるのですが、独学でやっている場合、
早く声部を増やして多声部曲を書きたいという気持ちがあって、2声に熟達していない頃に
3声やそれ以上に進みがちな事も多いのですが、むしろ2声にじっくりと取り組んだ方が、
結果的には良いのではないかという気がします。一度4声等に取り組んでから、また2声に
戻るのもありかとは思います、というか自分も何度もそのように往復しています(笑)

3声以上もそれはそれでかなり難しいのですが、やはり基本となる2声対位法の応用として
あるので、基本が出来ていないと、応用が上手く出来ないのは、多くの分野で
同じなのではないかと思います。

また、特に2声や3声は、最初の方で実施する、2分音符だけで作る対位法が実は一番
難しいので、ここを突破できるかどうかが大きな分かれ目になると思います。もしも
2分音符で魅力的な旋律が作れるなら、他はそれに比べれば難しくはないと思います。
ただ、大事なのは、禁則を何も犯していない事では無くて、魅力的な旋律が書けるか
どうかという事です。(もちろん禁則を犯していない事は重要、というか大前提の話)

恐らく、難易度は、2部音符>移勢対位法>>>>>4部音符>華麗対位法>全音符
という順番で難しく、出来上がった旋律の魅力度は、
華麗対位法>>>>>>4部音符>移勢対位法>2部音符>全音符
という感じで高いかなと思います。全音符を除いて真逆の関係ですかね。
対位法の課題実習の世界で、8分音符の扱いは4分音符より簡単と思われる為か、
普通は華麗対位法でしか扱いません。
4分音符まで扱えれば、それ以上の応用はそれほど難しくないと言った所でしょうかね。

全音符は少々例外ですが、音符が長い方が難しく、音符が短い方が簡単というのは、
音符が細かい方が融通、小回りが効くので、魅力的な旋律の形を作りやすいという感じ
ですね。まぁ実際の作曲では華麗対位法の形に近いので、固定された長さの音符だけで
作る事はほとんど無いと思われるのですが、華麗対位法の完成度は、他の音符だけで
どれだけ魅力的な旋律を作れるかにかかってくると思います。なので、結局、2分音符
だけで魅力的な旋律が書けるかどうかが重要になってくるのではないかなと思います。
次回に続きます。


テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

対位法の話に関連して、自分の事等

自分は以前、東京藝術大学の作曲科出身の方に和声学や対位法を習っていましたが、
それ以前に和声学や対位法を独学で行っていた事もあって、自分では理解したつもり
だったのですが、習ってみて、全然理解出来ていない部分も多い事が分かりました。
というか、和声学や対位法を理論書だけで学ぶのは限界がある様に思います。
もちろん、ある程度独学で進めて行けるし、効果もあるのですが、限界が見えてきます。
クラシックを弾く為には、ピアノ等、楽器を独学で学ぶだけでは難しいという様な事が
言われますが、音楽理論も同様で、本当に身につけたいならどちらも独学は厳しいなぁと
思っています。よほど耳が良いとかなら話は別ですが、自分だけでは気づけない事が
あまりにも多いので。自身の音楽の目指す方向性等にもよると思いますが、
独学の場合は、実際の作品分析も並行して進めた方が良いのかもしれません。

その先生が言うには25年以上教えていると、和声学が得意な人と、対位法が得意な人と、
はっきりと分かれるらしく、両方が得意な人というのはほとんどいないそうです。
自分は対位法が得意なタイプらしく、アマチュアでは、今まで教えた中でかなり高い
レベルで、音大の作曲科の受験生よりも対位法の課題の出来が良いかもしれないと
言われたりもしました。和声学もそれまで教えた中でで一番先まで進んだらしいですが、
長年やっていて進んだだけであって、あまり身に付かなかったなぁという感じでした。
芸大の作曲科の受験生の場合、そこまで進む前に受験シーズンが来てしまったり、
他の先生を紹介する事も多い様なので。

まぁ言い方を変えると、プロや音大の作曲科の受験生だと、上には上がいくらでも
いるという事なのですが。というか、基本的に作曲科の卒業生方が上でしょうね。
もちろん先生が教えた事が無いだけで、アマチュアでも同様です。
藝大の作曲科の受験生で、凄い生徒だと、先生の先生を紹介して、そちらで勉強して
もらうそうです。話を聞くと、先生でも教えられる事は何も無いと言うぐらい、
とんでもない人というのはやはりいるみたいですね。
自分は和声で、ある程度進んだフランス和声課題は、両外声課題(ソプラノとバスが
与えられて、アルトとテノールを埋める)としてヒーヒー言いながら、ピアノで音を
探りながら数時間かけてなんとか解いていました。その難しい課題を、一度
ソプラノをピアノで弾いただけ分かって、こんな感じかな?と数分ピアノで触わる
ぐらいで、解いてしまう人もいるみたいで、スペックが違い過ぎるなぁなんて
思った事もあります。元々小さい頃からピアノを習っていて、フランス音楽を
弾きなれているぐらいでないと、まずそうはならないみたいですが。


結局自分は対位法を習っている頃、普通の3声までで辞めてしまったのですが
(学習フーガを少しやりましたが、色々な事情が重なって断念しました)対位法の基本は
身に付いたと思うので、この先は独学でもある程度は進めていけるかなと思っていて、
現在の自分の対位法のレベルは、中級程度かなと思っています。

まぁ対位法の実習ばかりやっていたら他に何も出来なくなるし、他の事もやりたいので、
もしも対位法を進めるとしても今後はペースダウンして、超スローペースになると
思いますが、とりあえず3声のカノンまで終了です。

あ、ちなみに、教える事に興味あるので、自分で良ければ対位法や和声の課題の実施を
メール使って添削しますので、興味あればご連絡下さい。

テーマ:音楽的ひとりごと - ジャンル:音楽

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Author:メロ重視(旧:SSNULL)
アマチュア作曲家です。
メロディーとハーモニー重視の曲を作っています。良い曲を
作る為、日々鍛錬しています。

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