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2018-10

新曲「カノンの歌」公開




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「カノンの歌」
         作詞・作曲:メロ重視

カノン 作ってみたよ ほら
追いかけて 響くメロ 楽しいな

カノンは 8度が 一番 分かりやすいよ
(作りやすいしね)

カノン 歌ってみたよ ほら
追いかけて 響くメロ 楽しいな
カノン(輪唱)
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新曲公開しました。これは以前公開した「カノンの歌 ~Original Ver.~」のコラボ版で、
美姫さんとの初コラボ曲です。原曲やカノン(輪唱、かえるの合唱みたいな手法)に
ついては以前記事を書いてますので、もし興味があればそちらをご参照下さい。
以前の無伴奏版の原曲を元に、美姫さんにピアノアレンジをして頂き、
ソプラノとアルトパートを歌って頂きました。


美姫さんは音楽大学出身で声楽を専攻されており、聴いて頂ければ分かると思いますが、
その道のプロと言ってもいいほどの圧倒的に美しく、歌唱力のある歌声で歌われています。
また、ピアノを弾かれ、合唱もされていた事があり、音大では和声学や対位法等を
学ばれた事もある様で、その経験も活かした魅力的なピアノアレンジになっています。

実は美姫さんを知ったのは、実に約10年少々前にさかのぼって、「音楽の泉」という
音楽投稿型交流サイト、今でいう所のOK Musicの様なサイトがあったのですが、そこで
知り合いました。まだYoutubeやニコニコ動画等が一般的に知られておらず、更に音源
データはMp3等もありましたが、Midiファイルも一般的に投稿されていた時代の話ですね。

自分もその当時作曲していたので、その音楽の泉というサイトを利用してRoland SC-8820
というハードウェアMidi音源で作った曲を投稿していました。そしてその音楽の泉で人気が
ある人の曲を聴いたりして、本職でなくても凄い曲を作る人がいるんだなぁと感心して、
良く聞かせて頂いたりしていた方の一人が美姫さんでした。
美姫さんはそのサイト上で1、2を争うぐらい人気や実力がある方でした。
(美姫さんの曲はOK Musicのページで聴く事が出来ます。)

音楽の泉はOK Musicのサイトに近い様な感じだったので、それなりにコメントのやり取りを
していた方もいたのですが、自分が知らないうちに閉鎖してしまったので、サイトの
性質的なものや、SNSがまだあまり普及していない時代というのもあって、
やりとりをしていた方との繋がりは一切なくなってしまいました。

その後ここ1~2年ぐらい前にOK Musicで投稿を始めた頃、偶然美姫さんの名前を見かけ、
聞いた所、音楽の泉で活動していた本人という事が分かって、偶然ネット上での
約10年ぶりの再会となりました。こういう事もあるのか~と、かなり感動しました^^
それで、その流れもあって、今回のコラボ実現という事に繋がりました。

元々凄い曲を作られる方だけあって、コラボしてみると、やはり自分ではなかなか
思いつかない、素晴らしいピアノアレンジが出来て来ました。また、制作中も有意義な
意見交換が出来たりと、自分にとってもとても楽しいコラボになりました。
このご縁に感謝しかありませんね(^^)美姫さんどうもありがとうございました!


今回動画は、全パート分の楽譜が付いていますので、是非ピアノパートにも注目して
頂ければと思います。ちなみに、ピアノパートの打ち込みも美姫さんがされており、
ミックスは自分が行っています。

また、今回男性ボーカルは、ボカロの「VY2V3」に歌ってもらいました。
本当は自分で歌おうとしてw、練習して何度も宅録で録音したのですが、
ボカロの方が上手い、歌声が魅力的という結論に達したため、不採用となりましたw
歌はもっと練習して上手くなったら、いつかリベンジしてみたいですね。


美姫さんの素敵なピアノアレンジと美しい歌が入った事により、原曲より遥かに魅力的な
曲になったと思いますので、是非聴いて、楽しんで頂ければと思います。
OK Musicでは下のページで聴く事が出来ます。
https://creators.okmusic.jp/works/87608
OK Musicだと楽譜付きの動画はありませんが、レビュー(コメント)等が見られると思います。
皆様のレビュー等もお待ちしております!

それでは、よろしくお願いします!

テーマ:合唱団 - ジャンル:音楽

組曲「3声の平行カノンによるエチュード」の解説等



前回の記事の続きです。同じ動画も張っておきます。長文なので、興味ない方は
スルー推奨です。主に、個別の曲の禁則違反、問題点等を自分で指摘していったり、
良い所等について書いて行きます。

全体的に、何よりも重視しているのは、「カノンである」事です。先行の旋律を後の旋律が、
定められた度数の中で、最後2小節以外、そっくり同じ形で追いかけるという事が最重要
項目です。それをしないとやはりカノンとは呼べないと思うので。(カノン風とかならありですが)
なおかつ、出来るだけ規則を守りつつ、面白い旋律線、面白い曲になる事を目指しています。
なお、本と書いているのは、色々な対位法の理論書の事です。
小節は、その曲単体で見た時の場所です。


■1.定旋律下+5度(長調)
9小節の定旋律なので、少し短いですが、全体的にはまずまずの出来だと思います。
・3小節目、繋留音、(小節線をまたぐタイ)ですが、2小節連続で出てきます。
あまり気にしない本もありそうですが、本によってはこれを禁止する本もあったと思います。
・5小節目、ソプラノとアルトで一見間接連続8度にも見えそうですが、
これは繋留音を解決前に修飾しただけで、連続とはみなさないと思います。
・6小節目、平達5度っぽく見えますが、ソプラノは順次進行しているので3声以上では
OKとする理論書も多いと思います。ただ、それと同時に3声部が同じ上方向へ進行している
ので、対位法の観点からはあまり良くはないですね。1声部は反行か斜行で
進むのが良いです。人によってはこれをNGとするかもしれません(減点対象)。

■2.定旋律下+5度(長調)
1.の定旋律をソプラノに置いた曲で、全体的にはまずまずの出来だと思います。
・3小節目、旋律が少しを音型の反復を感じさせます。バスなら、ミレドシードシラとなっていて、
ドシが繰り返されている様にも感じます。対位法の課題の旋律は、訓練の為、似た旋律を
避けるのが原則で、人によってはこれはNGとするかもしれません。
・5小節目、アルト-バス間で、一見すると連続5度にも見えそうですが、
これは減5度なので、連続ではなくOKです。
・8小節目、アルトの旋律で4分音符が9つ続きます。
これも本によって見解が分かれる所かと思いますが、4分音符の連続は
7個までにした方が良いという節もあります。人によってここはNGにするかもしれません。

■3.定旋律下+2度(短調)
全体的に、悪くはないですが、繋留音、または小節線をまたがるタイが使われていないのが
マイナスポイントです。別に使わないと駄目という事はないですが、発音のずれが声部の
独立性を高めるという対位法の性質上、繋留音等を使った方が対位法の観点からは
良い出来だと思います。人によってはこれをNGとするかもしれません。
・2小節目、いきなり間接連続8度が出てきます。反行なので少しはましですが、
まだ3声部になっていない状態で、実質2声での間接連続8度と言えるので、
これはNGとする人が多いでしょう。
・3と7小節目、Vの和音の導音を半音下げた和音になっています。この和音をエオリアのVと
呼ぶ本もありますが、対位法では特に禁止されていないと思います。
・旋律のリズムが、小節線を挟んで似た感じになっていて、少し規則性があるように
感じる所があります。
3小節目、バスパート4分音符4つ
5小節目、ソプラノ4分音符4つ
6小節目、ソプラノ付点2分部音符1つ+4部音符1つ
7小節目、ソプラノ4部音符4つ
5小節目と7小節目のリズムが同じになっています。(3小節目も同じリズムが出て来る)
これを禁止している本は少ない気がするのですが、対位法の課題の旋律は、
訓練の為、似た旋律を避けるのが原則で、こういうのをしかるべき指導者に見せると、
NGだったりするので、避けた方が良いでしょう。
・9小節目、IIの和音の基本形が出てきます。短調のIIの和音は減3和音という少し特殊な
形で響きが悪く、恐らくかなりの対位法の本でNGとされています。バスが順次進行していて
この形になっている為か、あまりIIの和音の基本形の悪い響きの感じが強くはないですが、
人によってはこれをNGとするでしょう。

■4.定旋律上+5度(短調)
3.の定旋律をソプラノに置いた曲で、全体的には出来は良い方だと思います。
特に指摘する所は見つかりません。

■5.8度+8度(短調)
8度が一番カノンらしいカノンと言えるでしょうか、今回8度はこの曲でしか使いませんでした。
(後回しにしていたら使うの忘れてたw)実際に作品として、作曲で使用するのは8度(1度)が
一番活用し甲斐がある気がします。この曲は全体的に、大分機能和声からは外れている
感じですね。恐らく全部の曲の中で、一番機能和声っぽさはないかもしれませんが、
対位法の課題という意味では特にどこも問題はなさそうです。
ただ、5小節目~8小節に渡って似たような和音が続くので、少し単調に
感じるかもしれません。(それはそれでありという意見もある)

■6.3度+5度(長調)
全体的に、連続系の違反が多いですが、カノンとしてはまとまっているとは思います。
前半はなんとなく偶成和音を使った曲っぽい感じの響きに感じる気がします。
・5小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続8度があります。
・6小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続8度があります。
ただし反行だし、4拍目なので、これはOKとする本も多いと思います。
・8小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続8度があります。
ただし反行だし、3拍目なので、これはOKとする本も多いと思います。
・9小節目、バスとアルトの間で連続5度が出てきます。連続8度よりかはまだましですが、
これはどうやってもいい訳が効かず、NGでしょう(作品としてならOK)。
多分この組曲全部で一番NG度?が高い所です。
また、9小節目、対位法の課題の終わり方としては見た事が無い形で、これはNGでしょう。
ソプラノがタイを切った後に、同じ音を続けています。これは、前小節のシラソを模倣しようと
いう意図があってやったのですが、課題としては駄目ですね(作曲としてならもちろんOK)。
・9~10小節目、バスの動きがレドシミと、レとミが7度関係になっています。
これはレシミだったらほぼNGですが、レドシミなのでOKとするもいると思います。
ただこれでもNGとする人もいるかもしれません。

■7.4度+7度(長調)
全体的にはまずまずの出来かと思います。ソプラノで少し旋律の跳躍が多い気も
しますが、これはこれでありと言った所でしょうか。
・5小節目、1小節目と同じ形の旋律が出てきます(ソプラノでソーファソ、他声部も同様)。
和声付けが違うので、ぱっと聴くだけだと気付きにくいかもしれませんが、音型の統一を避ける
という対位法の課題の原則からは外れます。人によってはこれをNGとするかもしれません。
・6小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続8度があります。間接とは言え、
外声に加え強拍の連続なので、これはNGとする人が多いかもしれません。
・7小節目、ソプラノ-アルト間において、間接連続8度があります。
これは人によってはNGとするかもしれません。
・8小節目、アルト-バス間において、間接連続8度があります。
これも人によってはNGとするかもしれません。

■8.7度+6度(長調)
全体的にはまずまずですが、旋律に順次進行が多く、ソプラノに至っては跳躍が1度しか
出てきません。対位法の基本は順次進行で、一応山あり谷ありの線を描いているので、
個人的にはかろうじて許容範囲かなと思いますが、人によってはNGでしょう。出来るなら
跳躍進行がもう少し欲しい所です。逆に跳躍が多くて順次進行が1度しか出てこなかったら、
まず対位法の課題っぽくならないでしょうけど。
・2小節目、2拍目にV7の和音が出てきます。この組曲ではV7は避けて来ましたが、
この曲と次の曲では使用しています。本来の厳格対位法では使用しない事に
なっている事がほとんどです。
・7小節目、借用和音の一種のvVの和音が出てきます。近親調のみですが、他調への転調
(及びそれに準じる進行)は許可されている本と、許可されていない本があります。
人によってはこれはNGとするかもしれません。
なぜこの和音を使ったかというと、理由は単純で、ソプラノのシb→ミによる増音程進行
を回避する為、シbをシにしたという感じです。もちろん和声学の課題ではないので、
シの導音の限定進行は無視していて、次のVの和音では和声学では原則的には
禁止されている、第3音の重複をしています。
・9小節目、アルトパートで、和音の第3音がなく、少し響きが貧弱な気がします。
(第3音がないと、何の和音なのか確定出来ない)小節線をまたいでの
順次進行による経過音や刺繍音自体は、カノンでは禁止されていないと
思いますが、曲の終止部分に近い部分なので、やはり第3音が欲しい所です。

■9.5度+2度(短調)
V7を使ったり、借用和音を使ったり、割と自由に書いた曲です。この組曲の中で
最も和声を意識して書きました。8分音符も1つの声部辺り2回以上使用していたり、
符点4分音符を使用したりしています。この9曲の中では最もお気に入りだったりします。
・3小節目3拍目の和音(バスは繋留音で入っているので4拍目)ですが、和音の第3音がなく、
ラドミソの短7の和音なのか、ラド#ミソの属7の和音なのかが分かり難いです。前後関係から
属7という事はなんとなく分かりそうですが、第三音なしのソプラノが跳躍して入る、
予備なし平達7度の響きが少し厳しいかもしれません。
課題としてはそもそもV7の和音が通常禁止されているので、NGですね。
まぁ作例を研究していると、たまに連続7度なんていうのがあったりしますが。
(連続7度は和声学でも対位法でもNGではないです。ただ前後関係にもよりますが、
個人的には弾くと少々きつい響きに感じます。出来るなら使いたくない響きです。)
・5小節目は並行調の借用和音(viV7)を使用しています(転調とも取れます)。
7小節目、8小節目も借用和音(vV7、iiV7)を使用しています。いずれの借用和音も、
カノンであることを第一に優先している為、導音や和音の第七は限定進行出来ていません。
・5小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続5度があります。間接5度とは言え、
外声に加え強拍の連続なので、これはNGとする人も多いかもしれません。
・7小節目、ソプラノ-バス間において、間接連続8度があります。ただ、2拍目同士だし、
片方は外音の8度なので、許容する人も多いと思います。外声で平行だから
駄目という人もいるかもしれません。
・7小節目と8小節目で、バスの跳躍が少々多いでしょうか。一応7小節目で順次進行
する事も可能だったのですが、それはそれでリズム上の問題が出てきてしまったので、
結局こうしました。人によってはここはNGとするでしょうか。


という感じに、色々問題点等を書いて来ましたが、実際は恐らく、耳だけで聴いたり、
楽譜を見ながら聴くだけだと、ほとんどの人は何処が悪いのか、分からない事が
多いと思います。というか、自分も聴くだけだと分からない部分が多いです^^;
鍵盤で弾くと割と分かりやすいですが、聴くだけで分かったら、少なくとも
自分よりかは対位法に熟達していて、良い耳をしている方でしょう。ただ、
対位法等の訓練によって耳を相当鍛えた人だと、分かる人は分かってしまうと思います。
もしも対位法の技術を向上させたいと思うなら、耳で聞いて判断出来なければ、
客観的に判断する為に、自分で書いた楽譜をよく調べて判断する必要があると思います。


カノンの課題についてですが、致命的な、間接ではない方の連続8度等はまず黙認されないと
思いますが、少しぐらい悪い所があっても、全体として見た時に、
曲として上手く出来ているのなら、多少は目をつぶっても良いという面があるかもしれません。
カノンは普通の対位法よりも難しいし、カノンとして作る事が第一なので、多少は
黙認しても良い気がします。
まぁ厳格にやるという指導者もいると思いますが、これは独学の場合の話ですね。

そもそもとして、特に対位法は本によって、ルールが異なるので、この本ではOK、
この本ではNGという、本によって結果が異なるという事になってきます。
何をOKとして、何をNGとするのか、指導者や、独学の場合は学習者の、
裁量次第といった所でしょうか。ちなみに、対位法のカノンの作例を研究していると、
流石に連続等はほとんど見かけません(だけど無くは無い)が、これはどうなんだろう?
というのはよく見つかったりします。

言うまでもなく、NGだ、駄目だと言っているのは、あくまで技術向上を目的とした、
課題としての曲の事であって、実際の作品ではOKです。というより、何をした所で
実際の曲、作品ではOKでしょう。アドバイスをもらいたい等ならともかく、
作曲者本人がこう書きたいと思って書いた曲に、他人が口出しできる余地は無い気がします。
ただ、対位法を良く分かっていない人が、意味も分からずに規則を破るという事と、
対位法にある程度詳しい人が、分かっているけど規則を無視するという事では、
意味が大きく異なってくると思います(こういう様式の場合)。

という事で(?)、この組曲は、課題的な点も重視しつつ、作品的に書いている、
という感じになっています。課題として見たら多少の問題点があっても、
作品としてはOKで、自分では割と気に入っていたりします。

それでは、長くなりましたが、この曲、この文章が
対位法に興味がある方等の、何かの参考になれば幸いです。
最後まで付き合い頂きありがとうございました。


テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

新曲"組曲「3声の平行カノンによるエチュード」"公開



曲の公開予定が大分変ってしまいましたが、新曲公開しました。
以前作った、"組曲「2声の平行カノンによるエチュード」"の続編的な曲です。
以前と同様、曲というか、実施した題曲集という感じで、2声が3声になったという感じです。
知らない方の為に書いておくと、カノンというのは、先行声部を後の声部が同じ音型で
追いかけっこしていく形の音楽みたいなもので、簡単に言えば、輪唱、かえるの合唱
みたいなやつです。2声のカノンについては以前記事を書いたので、
もしも興味があれば、以前の記事を参照して下さい。
8月下旬からこつこつと作っていました。

3声のカノンだと、定旋律+2声部のカノンと、3声部のカノンの2パターンが可能で、
この組曲は定旋律付が4つ、3声のカノンが5つで、合計9つの曲から成っています。
多少偏ってしまった部分もありますが、一応2度~8度の全ての度数を最低1回は
使用しています。定旋律は、ノエル=ギャロン、マルセル・ビッチュ著、矢代秋雄訳の
「対位法」という本から長調1つ、短調1つを借用して使用しています(1つをそれぞれ
ソプラノとバスに配置して使用)。実習用の10小節程度の全音符による定旋律だし、
これを聴いて問題にする人も恐らくいないので、多分大丈夫かなと思っていますが、
もしも定旋律について、著作権で何か問題等あればご連絡下さい。
該当部分を削除します。なので、一応今回曲の投稿等は最小限に抑えておきます。


3声になると、2声よりも制約が多くなるので、当然難しくなりますね。基本的に以前
作った2声の時と同様のルールで行っていますが、和音進行については機能和声は
あまり意識しなくてもOKとしました。古典的な和声学では、認めていない事が多い、
ドミナントからサブドミナント(V→IV等)のいわゆる弱進行も黙認する事にしました。
和声の本によっては弱進行を認められている本もありますしね。
(そもそも偶成和音と見なせば何でも可能との説も^^;)

難易度はそれだけ上がりますが、強進行だけで作れないという事はないし、一応強進行
だけで書いた曲も含まれているのですが、定旋律が存在する課題だと、定旋律の時点で
どうやっても弱進行を使用しないと作れないということになるので、それは辞めました。
まぁそもそも"良い線を書く"対位法の課題という観点からすれば、和音進行は重要では
無くて、教会旋法を使ったりする本も多いですからね。曲として聴くときは、機能和声的に
ある程度正しく書かれている方が、自分的には好みだと感じる事が多いのですが。
ちなみに、選んだ定旋律は、比較的機能和声を感じさせると思われる定旋律を選んでいます。
厳格対位法で和音進行についてV→IVが駄目とか、進行上の規制がある本はかなり
少ない気がします。(それは和声学で扱えばいい事で、対位法の実習の本質ではないので)


定旋律付のカノンは初めてだったので、実は最初他の適当な定旋律を選んで始めた
のですが、いくらやっても、どうあがいても作れない、カノンに出来ないと数時間悩みました。
それで調べてみると、本によっては普通の定旋律と、模倣(カノン)用定旋律と分かれている
事に気付きました。要は選んだのは、本当にカノンが作れない(あるいはかなり難しい)
定旋律っぽかったのですねwそれで模倣用定旋律を使ったら、特に問題なく進んで、
作れました。考えてみれば本によっては、移勢対位法(繋留音)用の定旋律とか、
転回可能対位法用の定旋律もあったりして、当然と言えば当然ですね。定旋律によって
当然対位法の実施の難易度や、出来上がる曲の出来栄えは変わって来ますが、
どれを選ぶかは重要になってきますね。(ちょっと話がそれるので、そこら辺の話は
今度気が向いたら別記事で書こうかなと思います。)


3声部のカノンは前回の2声の曲から単純に1声増えただけって感じです。どれも
1小節遅れで始まります。やはり2声で書くよりも単純な難易度は上がりますが、
2声より和音としての響きが充実して来るので、より普通の曲っぽく聴こえるかも
しれませんね。また、対位法の課題の実施というより、割と普通の作曲の様式に
近い形で自由に書いている曲もあります。

という感じで、今回もクラシックとか、対位法とかに興味ある人向けの曲になりましたが、
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

ちなみに、今回の曲についての解説?は、別の記事に続く予定です。今回の個別の
曲の問題点等を指摘していったり、何を意識して作ったのか等を書いていこうかなと
思っています。いつ書くかは未定ですので、気長にお待ちください…
(というかこういう記事に興味ある人がいるのだろうか^^;)

(2018/10/13追記)
その後、記事書きました。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

新曲「カノンの歌 ~Original Ver.~」公開



新曲公開しました。無伴奏での合唱曲という感じの曲で、タイトルの通り、
カノンの手法を用いた曲です。童謡っぽい感じもするかもしれません。
男性パートが先行して、女性パートが同じメロディーを追いかけます。
カノンについては前回公開した曲もそうだし、その時のブログで色々書いたので、
特に書くことは無いのですが、前回作った様式と同じ様に作った曲を
少し加工して、公開となりました。といっても3声の中間部付けて、
A→B→A'の三部形式にして、A'に和音補充の為の1声を加えて3声にしたという感じです。

今回歌って頂いたのは、以下の方々(ボカロ等)です。
・ソプラノ:初音ミク、さとうささら、Kaori(Vocaloid5)
・アルト :IA、心響(kokone)、Prima
・バス  :VY2V3、Kyo(Zola Project)、Ken(Vocaloid5)
Vocaloid5を購入してから初めて使った曲になりました。

今回作詞も自分でやったのですが、実は作詞するのは生まれてこの方、今回初めてですw
長い曲は流石に出来そうにありませんが、今回は曲が短いし、明確なテーマも
決まっていたので、挑戦してみました。もちろん曲先です。まぁ正直曲調と歌詞が
合っていない気はしますがw、カノンに歌詞をつけると、こういう感じにメロディーも歌詞も
ほぼ追いかけっこになりますね。

これを元に伴奏付ければ、ポップス等でも使えると思います。
まぁポップスでカノンの手法が取り入られている曲を自分は聞いた事がありませんが…
合唱曲や劇伴曲(BGM等)でカノンっぽい手法が使われている曲はたまに耳にします。
もちろん本家クラシックでは職人芸的なカノンの曲が多々あります。

2~3声による無伴奏合唱曲風な感じなので、興味ない人は受け付けないタイプの
曲かもしれませんが、楽しんで頂ければ幸いです。
また、後日この曲を元にコラボする計画があります。
まだ数か月以上先になると思いますが、準備出来たら公開しますので、
そちらも聴いて頂ければと思います。

ちなみに、もしも興味があれば、以前作った伴奏付きの合唱曲は、
過去の記事で視聴出来ます。

P.S.
次回は2声の平行カノンのまとめとして作った曲です。曲は出来ているのですが、
打ち込み・DTMのデータ的な部分がまだなので、準備が出来たら
公開等言う形になると思います。(作業時間がなかなか取れないので1カ月ぐらい先かも…)
誰かやってくれる人いないかな~なんて。
1分程度の長さで作業自体はそんなに時間かからないと思うのですが、
自分ではかなり良い出来のつもりですので、お楽しみに(?)

(2018/10/14追記)
その後、コラボ版も公開しました。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

新曲「組曲「2声の平行カノンによるエチュード」」公開




新曲公開しました。対位法の研究の一環として、2声部による調性カノンの作成を
ここ2, 3か月ぐらい少しずつ行っていて、曲は、その対位法の課題の成果物を
組曲としてまとめた曲になります。

まぁ組曲と言っても、本格的な作品というわけではなくて、ツイッターの方で先行公開していた
個々の曲を、ピアノ→ヴァイオリン+チェロに楽器を変えて、単純にまとめただけなのですが。
どちらかといえば、クラシック寄りの作曲に興味ある人とか、対位法(和声法)に興味ある人
向けの曲になるかもしれません。ただ興味ない人でも、一応調性を意識して作ったので、
音楽(特にクラシック方面)好きな人なら楽しめるかもしれません。
この曲名に付けたエチュードというのは、西洋音楽で楽器演奏の為の練習曲という意味で
使われる事が多いと思います。この組曲は鍵盤がある程度弾ける人だったら、初見に近い
ぐらいで簡単に弾けるかもしれないですが、自分の腕だとこれぐらいが丁度良かったりします^^;

カノンを知らない方の為に書いておくと、以下です。
>ちなみに、カノンというのは、
>先行声部を後の声部が同じ音型で追いかけっこしていく形の音楽みたいなもので、
>簡単に言えば、輪唱、かえるの合唱みたいなやつです。
>色々と種類があるのですが、興味あれば詳しくはwikipediaを参照ください。
>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%B3_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD)
>ツイッターより

今回の音源の動画も前回に引き続き、楽譜付きなので、再生画面の楽譜を合わせて見て
頂くと、平行カノンの特徴の、先行の旋律を後の旋律が同じ形で追いかけている様子が
分かると思います。曲の最後2小節だけ、終わった感じを出す為に帳尻を合わせて
変わる事が多いです。(この曲や対位法の課題では)
こういう曲は楽譜見ながら聴いた方が面白い気がします。

一般的に、学習フーガ等を除いて、対位法の修行は調性や機能(ドミナントがトニックに
進む等)を持たない中で、行われる事が多いのですが、この組曲は100%とは言えない
ものの、機能を意識して書いているので、2声部による和声法みたいな感じにも
なっていると思います。ただカノンという性質上、借用和音等、凝った和音はなかなか
使い辛いので、シンプルな響きになっています。
知識としては、カノンの作り方自体は何年も前に知っていて、自分の曲にもカノン的な
手法は一部使った事はあるのですが、(例えば、Angel & Soldierという曲の冒頭部分、
Bメロ部分の先頭4小節等(カノン風なだけでカノンではない))
カノンを対位法の課題として実習するのも、調性を意識した2声カノンを作るのも最近
初めて行いました。カノンを作りたい人は、対位法の専門書を買うか、
ネット上だと作曲法サポートページというサイトのこのページが参考になるかもしれません。

この組曲は8度のカノンから始まって、2度、3度、4度、5度、6度、7度のカノンが続き、
最後に8度のカノンで終わり、全部で8曲となっています。
厳密に言えば、2度、3度とか言っても、実際はオクターブ違いの9度だったり、
10度だったりします。

また、作品を作る時は特に守る必要はないのですが、これらのカノンは、一応対位法の
課題という名目上で作っているので、厳格対位法の規則にある程度沿って
書いています。例えば、1曲10小節程度、訓練の為基本的に2分音符か4分音符しか
使わない、訓練の為似た音型やリズムは避ける、下声部で和音の2転を感じさせる
動きは禁止、もちろん連続8度5度等はNG等。
なので、対位法に興味ある人は分析してみたり、弾いてみると面白いかもしれません(?)。
また、8部音符はやむを得ない場合1曲につき1回までなら使っていい、厳格対位法では
通常使用しないV7の和音の使用も可能、曲尾のみ上声が順次進行している場合、
平達8度も可能(本によってはOKのもあったかも)等、自分で独自ルールを決めている
部分もあります。

厳格対位法のカノンなら、作例は対位法の本にいくつも載っているのですが、
調性を意識した厳格対位法の様式に近いカノンとなると、本を探しても、ネットで探しても、
なかなか見つけられなかったので、誰かの参考になるかもしれないと思い、
楽譜付きで一般公開しました。
(というか自分はそういう曲を研究したかったのですが、見つからなかった)
ちなみに、作品としてはOKですが、対位法の課題としてはNGな、間接連続8度、
間接連続5度がどこかに出てきますが、もし見つけられたら凄いかなと思います。
特に見つけても景品は出ませんがw
曲データを作った後に見つけて、もう修正する気が起きなかったのでそのままです^^;
聴くだけだとよほど耳が良くない限りはまず分からないかと思います。

1曲辺りたった9~11小節ですが、約10小節とはいえ、8曲集まると約80小節と、
十分な長さになりますね。参考までに、1曲作るのに、2声部とは言え、30分~3時間
程度かかってます。対位法の技術が上達すれば、もっと早く作れるのでしょうけど、
やはりカノンの様な対位法的な手法は時間がかかってしまいますね。その分だけ
濃厚な作品が出来やすいと思うのですが。カノンの場合は、適当に思いついた
メロディー作れば出来るわけではなく、守るべき規則を守って、連続等の禁則を
出来るだけ避けつつ、後ろの和音進行を考えながら、前の旋律を後の旋律が
模倣するように(これをしないとそもそもカノンではない)、なおかつ旋律線を
対位法の観点から面白いものにしようと考慮しながら作る(←「ここが重要」)ので、
どうしても時間がかかってしまいます。
「ここが重要」と書いたところを考慮しなければ、作るだけならそれほど難しくはありません。
やってみると分かるのですが、よほどの達人は別にしても、こういう曲が一発で
書けるわけがないですね。時間をかけて練るに練って、あらゆる可能性の中から、
出来るだけ面白いと思われる旋律を選択して、曲が出来ていきます。
ポピュラー音楽の作曲家の中で、いつも思い付きやひらめきだけでメロディーを
作っている方にはなかなか出てこない発想なのかもしれませんね。
もちろん自分もそうする事はありますし、どちらが良いという話ではないのですが。
カノンはある意味パズルみたいなものなので、10数年後~何十年か先には
AIによって自動生成する事も不可能ではないかもしれません。
これは作曲(メロディーやコード進行作り)全般に言えることですが。
例えそうなっても、AIよりかは音楽的に面白い旋律線の曲を作りたいですね。

作品というより、どちらかというと課題、実施例的な性質が強い曲ですが、
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
また、長文をわざわざ読んで頂いて、ありがとうございました。
ちなみに、近日中、多分来週末ににこういう様式に近い形で、
カノン風な作品として1曲公開予定です。

(2018/10/13追記)
その後、続編とも言える"組曲「2声の平行カノンによるエチュード」"を公開しました。

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